姉妹校(長崎東中学校)とのZoom交流会を行いました。
- 公開日
- 2025/07/16
- 更新日
- 2025/07/16
学校生活
先日、3年生が九段中等と姉妹校である長崎東中学校と交流を行いました。
お互いに少人数の班に分かれ、zoomを通して話し合いながら平和をテーマに詩を制作しました。
調べただけではわからない戦争について、長崎の人から直接話を聞くことができ、原爆や戦争について触れる良い機会になりました。
最後に交流会で発表した代表生徒2名の感想をご紹介します。
【 Aさん 】
本日は合同平和学習会お疲れさまでした。まずは、この会を開いてくださった先生方に感謝を申し上げます。正直なところ、この学習会が始まる前まで、東京大空襲、長崎の原爆に関してそこまで深く知らず、考えてきませんでした。
また、戦後80年がたとうとしている中、自分の中で戦争が遠いもののようになっていました。しかし、昨年度姉妹校協定が締結された時から、長崎に興味関心がわき、自分から関わりにいくようになりました。例えば、生徒会として長崎東の生徒会と協力したり、区の平和事業に参加したりしました。
今回の学習会の中で、様々なことを感じ、平和の尊さについて両校で意見を共有し合えたと思います。また、どの班でも、まったく知らない同級生とつながり、そこから詩をつくっていくことは難しかったと思います。
私の班では、クラスで行ったリハーサルのときにかなり深く良い詩ができたと思っていましたが、長崎東とリレーした時の方が断然良いものが出来ました。また、2時間弱という短い時間の中でとても仲良くなることが出来ました。他の班でも、元気に活動していました。
私はこの夏休み、長崎に行きます。合同平和学習会で学んだことを活かし、自分の目で体験し、学んだことを学校に持ち帰ってこようと思っています。今回の学習会を通して、お互いの地域で起こった惨劇を学び、そこから詩という形で交流が出来たと思います。この合同平和学習会を経て、より九段と長崎東が親密に交流できるようになることを心より願っています。
【 Bさん 】
本日はこのようなお時間をいただき誠にありがとうございました。協力してくださった各校の先生方に、私からも御礼申し上げます。
今回私たちのテーマは「平和」および「戦争」についてですが、この授業について初めて聞いたとき、しっくりこなかったというのが私の本音でした。地域や、学校教育、または私自身の都合上、戦争や平和について小学校で学ぶ機会は極端に少なく、実際に事前学習に入ってもしばらくは、あくまで小説やドラマで見る世界について考えているような、なんだか浮いたような気分でした。
わたしはこの国語の時間ではなく、社会の時間に東京大空襲についていくらか調べ物をし、その際に被害者の方々の証言をもとにプレゼンテーションを作る機会がありました。そこで聞いたお話は凄惨たるもので、私が今まで生きてきた中ではおよそ使ったことのない語彙がいくつも流れ、私は言葉を失いました。
現代、毎日のように各メディアが海外の紛争について述べていて、それを聞き流してしまうくらい、戦争はわたしたちの生活の中に、他人事として溶け込んでいます。しかし証言を聞いて、戦争はあってはならない非日常であることを改めて実感しました。
今回長崎東中学校さんと交流をさせていただいて、お互い知識として、戦争やその地域については知っているつもりでしたが、やはり現地の人だからこそ感じていることや思っていることがあると感じました。今回はそれを直にうかがうことができた、貴重な体験になったと思います。戦争を体験していない私たちには、かつてのことはいまいちぴんと来ない話かもしれません。ただ、私たちにできることは、今私たちが感じている平和がいかに大切なのかを考え、それぞれの平和への思いを伝え繋いでいくことだと感じました。
最後に世界の平和、そして長崎東中学校と九段中等教育学校の親睦を心からお祈り申し上げます。
広報委員 3年より