校長挨拶

校長挨拶



本校は、大正13年に第一東京市立中学校として開校し、平成18年度には千代田区立九段中等教育学校(中高一貫教育校)となりました。地域に愛されるとともに、伝統を脈々と継承する進学校として、今年、創立101周年を迎えました。【至大至剛】の精神の下、教育目標として、「 豊かな心 知の創造 未来貢献 」を掲げ、次代を担う生徒一人一人の可能性を最大限に伸長させ、豊かな人間性を培い、世界的問題の解決に積極的に取り組み、他者と協調、協働して、未来に貢献できる、未来志向の責任ある人材育成に取り組んでいます。
 九段の教育は、確かな学力を身に付けさせるリベラルアーツ(理文融合)を基本とし、6年間を一気通貫した教育プログラムである九段探究プランを中核に据えています。九段探究プランは、「グローバル」「STEAM」「アントレプレナーシップ」で構成しており、解のないことへの追究を通して「自分らしさを発見し、未来を創っていく探究人」を育成します。そして、海外6大学(イギリス国立4大学、アイルランド国立1大学、アメリカ私立1大学)とも指定校協定を締結しており、難関国立大学をはじめとする国内大学進学だけでなく、海外大学進学への道も拓いています。オーストラリアやシンガポール、シリコンバレー、UCLA、イギリス国立バンガー大学での短期留学研修等、海外での研修の拡充も図っています。さらに、希望者には、5年生終了時にバンガー大学を受検し進学するための制度やアメリカの高校の卒業資格を得ることができる制度を用意しています。そして、文部科学省の生成AIパイロット校とDXハイスクールの指定を受けています。
 また、九段の教職員は、自己の授業力向上に努め、生徒の成長を支援している九段ブランドであり、菊友会(同窓会)の多大なる支援の下、恵まれた教育環境の中で、生徒は自分のありたい姿に向かい、主体的に教育活動に臨み、生徒同士が協調し、協働し合いながら、大いなる成長を遂げています。伝統を受け継ぎながらも、著しい科学技術革新の起こる社会にあって、一歩先を行くのが九段です。以下、九段生の将来像です。
≪学び続け、未来に向けて変容していく人≫
学び方を学び、これからの社会の発展に寄与すべく、自己の能力の向上に努め、生涯にわたって学び続ける人
自らの志を見出し、自らの意思と責任で判断し、課題解決力を活用しながら行動し、実現に向けて努力し続ける人
≪探究し続け、未来を創る人≫
科学技術が進展する社会において必要とされる創造的思考力に基づき、新たな価値を創出する探究人
日本や世界の問題解決に積極的に取り組み、他者と協調、協働して、世界の次世代リーダーとして、未来に貢献できる、未来志向の責任ある人
 小学生の皆さん、九段の主人公は君だ。挑戦する君を待っています。


令和7年4月 統括校長 野村公郎